Miracle
26億年の奇跡
たとえようもないほどの美しさ、
永遠に失われることのない輝き、
何ものにも屈することのない強靭さ、
ダイヤモンド。

ベールに包まれた生い立ち
遥か昔、46億年前に誕生した原始地球は、小惑星との衝突をくり返しながら成長を続ける、千数百度のマグマが地表を包む炎と熱の世界でした。地球誕生から20億年がたったころ、地球の奥深く、1,400度もの高熱と約7万気圧の高圧に包まれて、ダイヤモンドはなによりも硬く、なによりも美しく結晶したと考えられています。繰り返される噴火により、ダイヤモンドを抱いて地表近くへと押し上げられたマグマは、「キンバーライト」と呼ばれるダイヤモンドの母岩石となりました。今、あなたの目の前で輝くダイヤモンドは、数十億年前の地球で起きた、奇跡の結晶なのです。
ベールに包まれた生い立ち
ベールに包まれた生い立ち

無敵の石
その類いまれな硬さゆえ「無敵のもの」「征服されないもの」を意味するギリシャ語アダマス(Adamas)を語源に持つダイヤモンド。その正体は「炭素(カーボン)」の結晶です。ダイヤモンドが生まれる地下深くは高温・高圧のため炭素の粒が強く結びつけられて無敵の強さを手に入れます。ハンマーで叩いても割れず、火にも負けず、酸や薬品にも侵されない不屈の強さを備えた、地球上で最も硬い宝石は、永遠に続く愛のシンボルとなりえるのです。ダイヤモンドが親から子へ、そして孫へと、世代を超え受け継がれてもなお美しく輝き続けるのは、この硬さがあればこそです。
無敵の石

数十億年の記憶を抱いて
地球の奥深くで形成されたダイヤモンドは、その誕生過程で固体や液体、または気体などのさまざまなインクルージョン(内包物)を物質内に取り込み、さらに表面にはキズがあるものがほとんどです。完全無傷な原石は、全体のわずか1%に過ぎません。ダイヤモンドは、地球が26億年という気の遠くなるような年月をかけて育んだ自然の賜物ですから、輝きに影響しない内包物であれば、それは個性といえます。数十億年の記憶を宿し、そのままのかたちでとどめるインクルージョンは、この世にふたつと同じものがないダイヤモンドの魅力を、静かに、そして壮大に語ります。
数十億年の記憶を抱いて